皆さんはAGIという言葉を聞いたことがありますか?
実はAIと非常に関連性が強い言葉です。
AIは聞いたことあるけど、AGIは聞いたことがないという方が多いと思います。
本日はAGIが何なのかについて解説します。
AIをこれから学んでいきたい方やもっと詳しくなりたい方は必ず押さえておいたほうが良い単語ですのでぜひ最後までご覧ください。
この記事で分かること
・AGIとは何か?
・AGIとAIの違い
・AGIはすでに実現しているのか?
AGIと何か?
AGIとは、Artificial General Intelligence(汎用人工知能)の略で人間と同じような思考回路を持つAIのことを言います。
人間よりも優れた思考能力を持ちながら、人間の感情を読み取って行動することが可能になります。
SF映画でロボットが感情を持って動いたりするようなシーンを見たことがあるかもしれませんが、AGIを実現するということはSF映画のようなシーンが現実になり得る可能性があるということです。
AGIとAIの違い(強いAI、弱いAI)
では、AGIとAIではどのような点で違うのでしょうか?
AIは、人間と同じ知的な処理能力をもつ機械と定義されることがあります。(AIとは何かということを突き詰めると明確な定義はされていません)
人間の知的活動と同じような問題解決ができる便利な道具であれば良いとする考えを「弱いAI」といいます。
一方、AGIは上記でも書いたように人間と同じ思考能力を持って人間のように行動することを指します。これを「強いAI」といいます。
この違いを踏まえると、現在私たちが使っているようなAI(例えばChatGPTやBard)はすべて弱いAIだと言えます。
本当の意味で人間の心を持っていないからです。
AGIはすでに実現している!?
結論から言うと、AGIはまだ実現していません。構想段階にあります。
2023年11月17日、ChatGPTを手掛けるOpenAIはサム・アルトマン氏の解任事件で大きく世間を騒がせました。
>>OpenAI騒動のまとめはこちら
サム・アルトマン氏を含む複数名の解任理由については未だ明確になっておらず、様々な憶測が飛んでいます。
ですが、その一説として浮上しているのがAGI実現説です。
>>https://www.reuters.com/technology/sam-altmans-ouster-openai-was-precipitated-by-letter-board-about-ai-breakthrough-2023-11-22/
上記の記事によると、OpenAIは新しいAIプロジェクトである「Q*」(キュースター)の開発を進めていることが分かります。
このQ*の開発において、OpenAIの従業員数人が取締役会へ「人類を脅かす可能性がある強力なAIの発見について警告する書簡」を送ったと報じています。
サム・アルトマン氏はビジネスのスピードを重視していたのに対して、他の取締役たちは安全性に対する考え方が強く、方向性の不一致が原因とも言われています。
ただ、時系列を考えるとAGIを警告する書簡を送ったとされるのはサム・アルトマン氏らが解任される前の話です。
上記の内容を踏まえると、Q*という開発がAGIの実現できそうなところまで来ていて、それを恐れた複数の社員と取締役たちが世の中へ出すには早いと考え、そしてそれが原因でサム・アルトマン氏らの解任を決めていたとしたら…
可能性としてゼロではないと思っています。
実際にQ*という開発がどこまで進んでいるかわかりませんが、ひょっとするとAGIを実現できそうなところまで来ているのかもしれません。
AGIが実現すると、日常生活やビジネスなどのあらゆる場面において活躍することが期待されます。
その半面、AIを中心とした世界になっていく懸念もあるためAGIについては慎重に議論を進めていかなければいけません。