【GPT-4 Turbo】ChatGPT次世代モデルのアップデート内容をまとめてみた。

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2023年11月7日、ChatGPTを開発したOpen AI社はOpen AI DevDayでChatGPTの新モデルである「GPT-4 Turbo」を発表しました。
つい先日ChatGPT-4Vのアップデート情報を聞いたばかりですが、今回のアップデート内容もインパクトがあって生成AIの進化に日々驚かされています。

そんな最新アップデート内容を分かりやすくまとめてみましたので興味のある方は最後までお付き合いください。

この記事で分かること
・ChatGPTの最新アップデート内容

※今回のアップデート内容は、一般の方向けの内容と開発者向けに分けて解説します。

【一般向け】最新アップデート内容

今回のアップデート内容はDevDayというだけあって開発者向けにアップデートされた内容になっていますが、一般向けにアップデートされた内容も複数あるのでまずは一般向けにアップデートされた内容から解説していきます。

ちなみに、アップデートは有料版を利用している前提のお話となります。
無料版はアップデートの対象となっていないのでご注意ください。

一般向け
・2023年4月までの情報が取得可能になった

・All Toolsの実現
・GPTsの発表(GPT Store)

2023年4月までの情報が取得可能になった

これまでのChatGPTでは2021年9月までの知識しかありませんでしたが、2023年4月までの情報をもとに回答を行うことが可能になりました。

個人的に気になっていた部分だったので情報のアップデートがされたことはとてもうれしいです!

All Toolsの実現

ブラウジング機能・プラグイン機能・Advanced Data Analysis・DALLE-3の全機能がすべて統合し、同時に使用することが可能になりました。

このおかげでChatGPT Plusユーザーは用途ごとに機能を選択する必要がなくなりました。

上記は、アップデート前の画像でいちいち用途ごとに選択する必要がありました。

アップデート後ではこのようなUIになりました。
シンプルさが増して自分好みになったように感じます。

この画像のチャット欄でチャットをするだけですべての機能を利用することができます。
Advanced Data AnalysisとDALLE-3を同時することもできちゃいます!

色々な使い道が考えられそうですね。

GPTsの発表(GPT Store)

GPTsとは、ChatGPTを自分好みにカスタマイズできる機能になります。

Open AI社の公式サイトにも掲載されていますが、
>>GPTsについてはこちら

GPTs are a new way for anyone to create a tailored version of ChatGPT to be more helpful in their daily life, at specific tasks, at work, or at home—and then share that creation with others. For example, GPTs can help you learn the rules to any board game, help teach your kids math, or design stickers.

日本語訳
GPT は、日常生活、特定のタスク、職場、家庭でより役立つようにカスタマイズされたバージョンの ChatGPT を誰でも作成し、その作成物を他の人と共有できる新しい方法です。たとえば、GPT は、ボード ゲームのルールを学習したり、子供に算数を教えたり、ステッカーをデザインしたりするのに役立ちます。

引用元:https://openai.com/blog/introducing-gpts

上記の通り、誰でも簡単に新しいオリジナルなChatGPTを開発することが可能です。
特に難しいコーディングも必要ありません。

私のChatGPT Plus版でもすでに既存で入っているチャットボットを確認することができました。

画像の一番上には「Create a GPT」とあるのでここからオリジナルチャットボット作成が可能になると思います。
何を作るか考えていませんが、私も色々と試して自分のオリジナルを作成してみようと思っています。

また、GPTsで作成したものは、他人と共有が可能のようなので作成したツールを共有してみるのもよいかもしれません。

さらに作成したツールは今後実装予定の「GPT Store」に公開することも可能になるようです。
このGPT StoreはオリジナルのChatGPTツールを検索したり、利用することが可能になり、どのような方法になるかは分かりませんが収益化もできてしまうみたいです。

どういった収益化の方法があるのかは明かされませんでしたが、GPT Storeについては今後の動きに注目しておきましょう。

【開発者向け】最新アップデート内容

続いて開発者向けのアップデート内容です。
開発者向けの内容はあまり詳しく解説ができませんので簡単に解説させてもらいます。

開発者向け
・コンテキストの長さが128kトークンに増加
・Assistants API
・APIの拡充

コンテキストの長さが128kトークンに増加

これまでのモデルのGPT-4では8kと32kしかありませんでしたが、GPT-4 Turboモデルになり容量が128kと大幅にアップデートしました。

128,000トークンの読み込みが可能で、約300ページ分のテキストを超速処理可能になりました。

価格も引き下げられ、GPT-4と比べると割安になりました。

Assistants API

Assistants APIとは、コードの実行やファイルアップロード・API呼び出しを行う専用のAIです。

このAssistants APIで必要に応じて新しいツールを呼び出すことも可能になりました。

詳細は下記になります。

  • Code Interpreter: サンドボックス実行環境で Python コードを作成して実行し、グラフやチャートを生成し、さまざまなデータと形式を含むファイルを処理できます。これにより、アシスタントはコードを繰り返し実行して、難しいコードや数学の問題などを解決できるようになります。
  • Retrieval: 独自のドメイン データ、製品情報、ユーザーから提供されたドキュメントなど、モデルの外部からの知識でアシスタントを強化します。これは、ドキュメントの埋め込みを計算して保存したり、チャンキングや検索アルゴリズムを実装したりする必要がないことを意味します。Assistants API は、ChatGPT で知識の検索を構築した経験に基づいて、使用する検索手法を最適化します。
  • Function Calling: アシスタントが定義した関数を呼び出し、関数の応答をメッセージに組み込むことができるようにします。
引用元:https://openai.com/blog/new-models-and-developer-products-announced-at-devday

APIの拡充

GPT-4 Turboに新しいAPIが追加されました。
具体的には下記の3つです。

・画像認識(GPT-4 Turbo with Vision)
・画像作成(DALL-E3)
・音声認識(TTS)

画像認識(GPT-4 Turbo with Vision)

Chat Completions APIの入力として、画像認識が可能となりました。

また、画像認識にはコストがかかります。
サイズによってかかるコストも違うようです。

公式ページから価格計算ができるのでこちらから確認してみてください。

画像作成(DALL-E3)

最近、ChatGPT PlusユーザーとEnterpriseユーザーに追加されたDALL-E3のAPIも追加されました。
画像なども簡単に作成できるようになります。

音声認識(TTS)

TTS(Text-to-Speech)のAPIも追加されました。
例は下記のようなものになります。

音声は上記のものを含めて6種類あり、用途ごとに音声の種類を使い分けられるようになっています。

公式ページにも記載がありますが、モデルは2種類あり、「tts-1」と「tts-1-hd」となります。
tts-1はリアルタイムアプリケーション向けで、tts-1-hdは品質重視とされています。

こちらも料金が発生しますので詳しくはこちらを参照してください。

その他アップデート

上記の内容な重要だと思うアップデート内容をピックアップしてお伝えしました。
ここからはその他の内容も箇条書きで簡単に記載しますので気になる方はご覧ください。

・Function callingのアップデートで複数の呼び出しが可能になった
・JSONモードの改善
・再現性のある出力(詳しくはこちらを参照)
・GPT3.5-Turboのアップデートと価格の引き下げ
・著作権シールドの導入
・Whisper v3のリリース

以上になります。
詳しく知りたいというからは公式ページに内容が掲載されています。

私が本記事で張り付けているリンクから詳細に飛べるようにしているので、そこから色々と調べてみてください。

まとめ

開発者寄りのアップデート内容にはなりましたが、一般向けでいくと最新情報を取得できるようになったことや、チャット欄で機能を同時に利用できるようになったことは、皆さんの不満を解消してくれたのではないでしょうか。

APIの追加や利用価格の引き下げは、開発者にとってはかなり使いやすくなったのではないかと感じました。

個人的には、GTPsとGPT Storeにとても関心があるのでどんどん使用してみたいと思います。
皆さんに共有できることがあれば記事にしてみます。

最近は本当にAI関連ニュースがとても盛り上がっているので皆さんにも興味を持ってもらえるように記事を書いて共有していきます。

それでは、ありがとうございました。

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